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 朽木白哉。 
 ソウルソサエティに名だたる名家の当主にして、歴代当主随一の実力と美貌を誇り、それに相応しい気高さを持つ。
 天は彼に二物どころか、さらに倍率ドン!の4物をギフト。
ただし同時に尋常ならざるシスコン魂をお与えになり、結局とんとんである、と彼を知る者は言う。

 さて、白哉は悩んでいた。

 彼の天上天下唯妹独尊にして、もう、人間国宝じゃね?つーか世界遺産でもよくね?な義理の妹、朽木ルキアが、うさぎのチャッピーなるキャラクターの義魂丸を入手できなかったというのだ!

 実のところ、白哉は満ち足りすぎていて物欲がないので、そういった特定の義魂丸が欲しいと思ったことなどないし、仮に思ったとしたら、瞬時に手に入れられるのだし、そんな世間知らず…いや、お坊ちゃま育ち…いやいや、大変鷹揚な性格でいらしたので、ルキアのショックを推し量ることはできなかったのだが、落ち込むルキアを見るのは彼の欲するところではなかった。

 だが、自分がうさぎのチャッピーとやらを入手し、ルキアに手渡したところで、彼の妹はそれを喜ぶだろうか。
 いや、喜ぶだろう。
 ルキアは、天上天下唯妹独尊にして、もう、人間国宝じゃね?つーか世界遺産でも(以下略)な素晴らしい妹であり、兄の心づくしを喜ばないわけはないのだ。

 …それが嫌なのだ。

 当然喜ばれる。

 それは、白哉のルキアへの愛を蔑ろにしている。
 当然や必然などではなく、あの日あの時あの場所で君に会えなかったら~♪的なディスティニーな喜びであるべきなのだ!

 ルキアが悪いのではなく、うさぎのチャッピーに、白哉の海よりも深く空よりも広く、むろん太陽系よりも銀河系よりも大きな愛を託す器がないのである。

 よし、こうなれば・・・。

 白哉は考える。

「私がチャッピーになればよいのだ!!!
 私が義魂丸となり、ルキアにつきっきりで有事の際には楯となり矛となり、その身を護り、敵をなぎ倒し、ルキアに言い寄る男どもを呪詛し、見守るのだ!」
(Let's ストーカー!)


 …その後、ルキアに「新年会の出し物ですか?大変のお可愛らしいのですが、今年は辰年です…」と絶対零度の眼差しで一刀両断にされました。

(20120124)
お友達からうさ耳兄様の画像をいただきました。
嬉しさのあまら、うっかりSS…
ついでにルキアちゃんもS(笑)
クリスマスも誕生日も更新できなかったのに。
こんなのが今年一番最初の更新なのかー。


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更新したいけど、まったく時間がない状態です。
なんののろいかと思うくらい、仕事が忙しいです。
ちょっと更新はあいてますが、イチルキ+兄、イチルキ長編を書くんだー!
という意気込みはあるんです・・・。
っていうか、こんな日記上げてる暇があれば書けばいいんですけどね…。
先日京都の細川家の至宝展に行ってきたのですが、朽木家の蔵もきっとこんな感じなんだろうな~とか妄想しながら見てました(笑)
ルキアの嫁入り道具はこれー!とかはしゃいで見ていたら、係りの方に怒られましたよ・・・。
もういい大人なのに恥ずかしい・・・・・・。
こんな辺鄙なサイトへようこそ(笑)
スマホに変えたら、まったくサイトに入れず、携帯で更新しているため、
非常に困りましたが、すわのさんへコメントするために、頑張ってスマホをマスターしました!
と、書けたらかっこいいのですが、ただいま、スマホに全敗中です。
あきらめてPCから返信です…。
今後の更新をどうしようか悩み中です。
前の携帯に戻すか・・・?(笑)

イチルキスケートとはいかに?!
アニメはほんとうにイチルキですよね!!
原作も好きですが、イチルキストとしては、もうちょっと甘酸っぱいなにかがほしい今日この頃(笑)

私のイチルキがおきに召したのなら幸いです☆
一護とルキアと兄様のお話、承りました~♪
次回の更新はそれで!(笑)
今後ももしお時間がよろしければどうぞ、足をお運びくださいませ☆


原作の兄様えらいことになってますけど、ルキアが可愛ければ私的にはオッケー!!!(笑)
 どの高校にも七不思議はあるものだろう。
 当然空座第一高校にも同様のものがある。

 そして女子生徒には女子生徒ならではの七不思議があって、まことしやかに流動的に憶測やら妄想やらが絡み合って形成されるのだ。

『サッカー部主将の中村先輩の彼女があんな性格ブスなのは七不思議』
『生物田中のかつら疑惑』
『視聴覚室の資料の一つに心霊が映ってる』
『数学の4択問題の正解はだいたいcが多い』
『野球部の木村先輩はロング黒髪が好みらしい』
…………。

 それは多種多様に、彼女たちの話題を彩り、盛り上げ、それでいて誰一人本気なのではなく、その場のノリである。

 ちょっと数学で答えを迷った時に、一か八かでcを選んでみる。その程度の七不思議。

 でも。

『黒崎先輩は彼女がいる?』

 目立つ容姿、成績優秀、運動神経抜群、家族想いで特に性格に難があるわけでもない。

 だが、3年間、彼女がいない。


「先輩、黒崎先輩と同じクラスなんでしょ?」
 テニス部の部室は華やかな笑い声と少し背伸びした甘やかな香りに満ちている。
 先輩と呼ばれた女生徒は長い髪をテニスしやすいように束ねてくるりと丸めた。
「そうよ―。」
「黒崎先輩、彼女いるんですかね?」
「さぁね?デートしてるような時間はなさそうだけど?」
 後輩はすげない先輩をぱちくりと見返した。
「黒崎先輩って先輩の好みのタイプじゃないですか?」
「それを言うならあなたの好みでしょ。」
 接点があるわけでもないのにクラスまでチェックしているのだから。
 言われて後輩は眉をひそめてしまう。
「う~ん。そうなんですけど。フェロモンが足りないって感じで。」
「フェロモン?!」
「彼女欲しいオーラっていうか。」
「ああ。なるほど。んで?」
「先輩、ああいうサバサバしたタイプが燃えそうかな~って。」
 この才色兼備な先輩は押しの強い男からのアプローチは全部断ってたはずだ。
 それには答えず、まとめた髪にしゅしゅを飾り、リストバンドを付け、後輩を振り返ると、まだユニフォームにすら着替えていない。
「こら!急ぎなさい。」
「あちゃ。はぁい。」
「まったく。あとね、黒崎くんは確かに彼女がいるような様子はないけど。」
「ふぁ?」
 ユニフォームをかぶりながらの籠もった返事を返す。
 だから先輩の顔は見えなかったのだけど。
「誰か心に決めた人がいるって感じがするのよね。一年の時からずっと。」
 その言葉は先輩に似合わず苦く聞こえて、後輩はユニフォームが引っかかったふりをして視線を閉じていた。

(20111005)
 痛みは命に直結する感情だ。
 生命の危機に身体は痛みを感じる。
 時にはその痛みで死ぬことすらあるほどに。

 痛みを支配することは、
 生を支配すること。


 海燕によって痛みを覚えさせられていた。
 継続的に持続的に緩慢な痛みにさらされ続けていた。
 痛みを忘れる隙すらなく。
 癒やす術すら知らず。

 そうして痛みに慣れるほどの時間がたつころ。

 出逢った。

 これまでの痛みを凌駕するほどの痛みにさらされ、癒やされ、傷つき、また癒やされる。

 気がつけば、かつての痛みは思い出に変わっていた。


 失恋を癒やすのは次の恋だと言うけれど、結局次の恋でも傷つきまくるのだ。
 その傷の痛みが過去の恋の傷を忘れさせるのだろう。


 ルキアは、一護を見つめた。
 何度も別れ、何度も再会することはどれほどルキアを傷つけ癒やしただろう。

「一護が、私の生を支配するのだ。」

 愛の告白のように甘い声音でルキアは一護に微笑む。

 だが、一護は眉をひそめた。
 そしてひとつため息をはくと、ゆっくりルキアを抱きしめ、その温かさにようやく微笑む。

「そりゃこっちのセリフだろ。」

 傷つけあって、癒やしあって。
 今では互いの生は互いのもの。

『病める時も健やかなる時も。』

 なんて甘い独裁者たち。

(20110924)
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